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皮表に出た毛幹を遺伝子発現解析の試料として用いることから、本発明の毛髪状態評価法は非侵襲的であり且つ容易に実施可能なものと...PublicationofJP5501570B2.
本発明は毛髪の状態を評価する方法および用途に関する。
毛髪の状態を的確に把握することは、健康的な毛髪を維持するため、また、白髪や薄髪といった毛髪の悩みに対する適切なヘアケアをする上で重要である。化粧品、整髪剤や育毛剤、養毛剤などによるヘアケアを実施するに際しては、例えば目視的な問診などを通じて、製品使用者の髪質が評価されてきた。最近では、毛髪の状態または機能をより客観的に評価するために、各種の計測機器を利用して髪質を機器固有のパラーメーターで表記する方法や、髪質に関与するタンパク質の発現レベルあるいは酵素の活性を測定する生化学的・分子生物学的方法なども取り入れられている。また、遺伝学的な検討も行われている。一例として、毛髪に関与する遺伝子の遺伝学的検査を化粧品の提供、毛髪の治療又は診断に応用する方法が提案されている(特許文献1)。これらの方法では、皮膚または毛髪関連遺伝子に注目し、その情報(DNA配列情報)を基に毛髪の状態等を評価する。確かに皮膚または毛髪関連遺伝子の遺伝子情報は毛髪の性状を特徴付ける重要な一因となる。しかしながら、DNA配列情報が毛髪機能に貢献又は影響するためには遺伝子の発現が必要であること、および遺伝子によっては個人の生活習慣などの内的要因や気候などの外的要因のために生涯発現しない可能性も考えられること等を考慮すれば、毛髪関連遺伝子のDNA配列情報だけでは、様々な要因が絡み合った結果として形成される、毛髪の状態を的確に捉えることはできず、特に外的な要因による毛髪の状態変化を理解することは不可能である。
ところで、毛髪は、皮表に出た毛幹と皮膚内に埋没した毛根に分けられる。毛幹は外側より毛小皮・毛皮質・毛髄質の3層よりなる。毛根は皮膚内に陥没した鞘状の毛包に包まれて固着し、下端は球状に膨らんで毛球を形成し、毛球の下面は凹んで毛乳頭が入り、毛球側の毛母と接している。毛包は、コラーゲン鞘と毛髪組織として最終分化を遂げる以前の細胞である外毛根鞘により構成されており、これらが、毛乳頭と相互作用することにより、複雑な成熟のプロセスを受け、結果として最終分化組織である毛幹になり皮表へと出る。
毛包部に注目した検討として、毛包を含む毛髪全体を...