平成15年度 国際的水銀汚染問題への対応に関する研究 有機 ... | 首都客運時刻表查詢網
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表1.ロシア(ソビエト連邦時代を含む)の金鉱山から環境に放出された水銀の推定値...Toxicol.,32,133-153.http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12071571;Crump, ...
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研究者 佐藤 洋(東北大学医学系研究科教授)
研究要旨本研究では、「国際的水銀汚染問題への対応に関する研究」としては、まず、世界各地でどのような水銀汚染問題があるかを文献によって調査した。特に発展途上国における金採掘時の水銀汚染と環境保全についてレビューを行った。「有機水銀の健康影響に関する研究のレビュー」としては、感受性の高い胎児期曝露の生後の発育発達への影響を中心に据え、生涯の曝露も含めて健康影響について検討した。母親の食事由来の低濃度メチル水銀の胎児期曝露が、その後の児の発達に与える影響を検証する疫学的調査として良く知られている、デンマーク領フェロー出生コホート研究(Faroese Birth Cohort Study) とセイシェル小児発達研究(Seychelles Child Development Study: SCDS)の2つのコホート研究について概説した。また、実験動物におけるメチル水銀の健康影響・胎児期曝露影響についての研究報告も行った。さらに水銀蒸気の曝露源となりうるデンタルアマルガムの影響について、またワクチンに含まれるチメロサールの乳幼児への健康影響についても考察を行った。
キーワード:水銀汚染、メチル水銀、胎児期曝露、小児神経発達、デンタルアマルガム、チメロサール
研究協力者氏名仲井邦彦(東北大学医学系研究科助教授), 亀尾聡美(東北大学医学系研究科助手), 永沼 章(東北大学薬学研究科教授), 村田勝敬(秋田大学医学部教授), 吉田 稔(聖マリアンナ医科大学助教授), 坂本峰至(国立水俣病研究センター部長), 嶽石美和子(秋田大学医学研究科大学院生), 岡 知子(東北大学医学系研究科・熊本大学医学研究科大学院生)
I 研究目的メチル水銀による健康影響の全貌は科学的に明らかにはされていない。ことに低濃度曝露の影響については、閾値を含めて解明されておらず、比較的魚食の多い集団である日本人においても、魚類等に蓄積したメチル水銀曝露のハイリスクグループである胎児期曝露を受...